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UTSUWA プロジェクト

UTSUWAプロジェクトは、職人や工房、産地、デザイナーや建築家が協働し、環境にやさしい素材と手仕事の技術を集約した組立式の和室— UTSUWA —を創造し、日本国内外に提案・発信する事業です。2015年に日本で発足した「器プロジェクト」は海を越えて、2020年からドイツの作り手やデザイナーと共同し「UTSUWA Project」へと発展しました。その後もUTSUWA2.0、UTSUWA3.0の開発や発表を経てより広い視点でこの活動に取り組んでいます。今後もメンバーと共に、広く世界に向けて手仕事の価値と現代に合う新しい空間を提案していきたいと思います。

Concept

  • 素材—活かす
  • 職人—作る
  • 継承—継ぐ
日本でのUTSUWAプロジェクト
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創造—使う

組立、解体、移動も可能、自由な発想で時代に合う空間デザイン。素材と技術が活きる創造を。

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素材—活かす

環境に良い天然素材の性質を活かす。人にも地球にも優しい循環を。

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職人—作る

天然素材を活かしきる手仕事の技術。長年培ってきた私たちの財産。

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継承—継ぐ

素材生産と職人技術を後世へ繋ぐネットワーク。人・物・事の交流。

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日本の建築技術や天然素材のすばらしさをもっとたくさんの人に知ってほしい

大阪で事務所を開設、住宅設計に関わり20年以上が過ぎました。世の中は目まぐるしく変わり、時代や思考はまだまだ変り続けています。それでも住環境を豊かに快適にしたいという根本的な願いは今後も変わりません。設計士として何を提案しデザインするか、今後の住まいはどうあるべきかを改めて考えたいと思いました。

木を勉強し始めた2006年頃から積極的に林業地や木材を扱う場に足を運んできました。訪れる度に自然の恵みやありがたさを感じました。そして、木や森を知る程に日本林業の抱える問題の大きさを危惧してしまいます。また、実務の中では職人さん達の優れた技術が途絶えていく現実を目にしてきました。

日本のポテンシャルを評価する欧州に身を置き外から日本を見てみたい

海外はどうなっているのか以前からから気になっていました。森林保全・省エネ先進国である北ヨーロッパの現状を直接見て体感し、吸収したい。マイスター制度はどんなふうに機能しているのか知りたい。日本のポテンシャルを評価する欧州に身を置き、外から日本を見てみたい。そんな思いで滞在先をドイツに決めました。

2018年10月に渡独してから沢山の体験と学びがあり、イメージ通りのドイツとそうでないドイツを知りました。まだまだこの国への興味は尽きません。言葉の壁は想像以上に厚く、文化や習慣の違いに戸惑うこともまだ多いですが、私は欧州でどうしてもチャレンジしたいことを諦められません。それは、器プロジェクトです。2015年に日本でスタートしたこのプロジェクトを欧州でも試したい。

日本の素材と技術 ドイツの素材と技術 掛け合わせる

本気で誇りに思う日本の建築技術や天然素材のすばらしさをもっとたくさんの人に知ってほしい。何より職人さんや素材生産者さんの情熱や謙虚さ、目に見えない部分にたくさんの技術やものづくりの精神が愛おしく、それを知るほどに、今後もいい仕事を続けて次の世代に継承してほしい。この思いは海外に来てさらに強くなりました。

日本の素材と技術をドイツの素材と技術と掛け合わせ、欧州でも使える和室という形にして発信してみたいと思います。文化や習慣の違いからもヒントを得て新たなデザインを試みドイツのパートナーとの共同事業にチャレンジする。優れた手仕事の継承に寄与するアクションとして2020年は“UTSUWAプロジェクト(海外)”にかけたいと思います。