FAQ
よくある質問 UTSUWA プロジェクト
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プロジェクトの概要
プロジェクトの内容
建築設計室Morizo-は何をしている事務所ですか?
建築設計をしています。日本では小規模建築の場合、意匠設計と合わせて構造設計や設備設計もします。1996年に大阪で開業し、2019年にBerlinにもデスクを持ちました。
何を設計していますか?
主に住宅を設計しています。店舗やオフィス、家具、外構や庭のデザイン、インテリア、木造の耐震診断補強設計もします。いずれにしても使い手となるエンドユーザーさんと直接契約の仕事がメインです。
器プロジェクトをはじめた背景は何ですか?
きっかけは腕のよい職人さんと素材生産者さんの減少です。20年以上設計の仕事を続ける中で両者の減少が加速していると感じていました。このままだと国宝級のものづくりか、量産化工法かの極端な二択になってしまうのではと危惧していました。作り手の職人さんたちとデザイナーの設計者との協働プロジェクトによりまず顔が見えるものづくり発信をしようと考えました。
なぜドイツにもデスクがあるのですか?
2018年から2年ほどberlinに滞在したのがきっかけです。当時のネットワークや、プロジェクトのご縁で今もドイツを往来しています。木や職人さん好きが高じて滞在当初からドイツの木の文化やマイスター制度にも興味があり、今なおその興味は深まっています。
マイスター制度はどのようなものですか?
歴史あるマイスター制度は時代と共に変化していることを知りました。業種により違いはあるかもしれませんが、素晴らしいシステムで見習うべき部分がたくさんあります。一方で、時代的な課題点も見えてきました。とても興味深い制度です
ドイツのマイスター制度に何を感じますか?
技術習得の教育システムと称号の社会的評価には日本との違いを感じます。マイスターやゲゼレの国家資格を取得した時点で仕事に必要な知識と技術が期待されるある意味厳しいシステムです。故にその称号は広く認知され高い評価を得られます。
ドイツの手工業の現状について教えてください。
作り手が不足しているようです。特に建築の需要が多い都市部では慢性的に人手不足です。外国の働き手が増えていますから、ドイツ品質を維持するために、機械化がさらに進むのではと思っています。今後、手仕事の活躍の場がさらに減っていく状況は日本と似ています。後継者問題を抱える工房が多い実態も目にしました。
今後の手工業はどのようになっていくと思いますか?
日独共に職人志望者が減っているという話をよく聞きます。工業化が進み手仕事のマーケットは長年縮小しています。一方で別のマーケットが育ちつつあることも感じます。環境に配慮したものづくりや天然素材製品や長く使えるものを評価する若い層です。今後は国を問わず小さな手工業メーカーも高付加価値のものづくりや独自発信が不可欠だと感じます。